東京奇譚 *SAMPLE
東京奇譚
東京に出没する幽霊の話。小説。10P
近ごろ、このあたりで幽霊が出るらしい。
そう聞いたのは、秋色が日毎に深まり秋晴れが続くようになったある日のことだった。
「幽霊?」
らしいよ、とその噂を月に教えたのは粧裕だった。
数時間ぶっ続けの受験勉強に飽き飽きしてきたのか、「ねぇねぇお兄ちゃん、知ってる?」と開けたノートの上に頬杖を突いて、粧裕は話し出した。
千鳥ヶ淵の怪
花見月Lまんが+小説。15禁。 4P