ぼくたちに明日はない   *SAMPLE

※R-15

アフター・ラブ     Lと月の東大キャンパス・ライフ続編。Lと月の初めてものがたり 10P


「…殺されるかと思いました」
 はっと荒い息を吐いて竜崎は手の甲でぐいと唇を拭った。その無表情な目には期待したような驚きも動揺も欠片ほども見い出せない。映っているのは微かな嫌悪の色だけだ。
「下手なキスですね、夜神くん」
「…今一瞬、本気で殺したくなったよ」



イン・ザ・バスルーム     白月×L。バスルームで髪の毛を洗ってあげる話。月くんがラブいです。6P


 その顔めがけてシャワーのお湯をぶっかけてやると、竜崎はぶるぶるっと小動物のような仕草で頭を左右に振って顔にかかった水を切った。
「ひどいです月くん。いきなりです」
 黙れよ、と怒ったように言い捨てて頭のてっぺんからシャワーのお湯をかけながら、月は黙々と竜崎の髪についたシャンプーの泡を洗い流していく。